5歳以上のスギ花粉症、ダニアレルギーの方が対象です。
ただし、スギ花粉症の導入は当院、ダニアレルギーの導入は大阪医科大学病院で行っていただきます。
(紹介いたします)
65歳以上の方はこの予診票は使用できません。専用の予診票がありますので、当院受付まで取りに来て下さい。
対象者は、高槻市に住民票のある生後6カ月~小学6年生のお子さま
耳鼻咽喉科は、感覚器の病気(聴覚、嗅覚、味覚など)を診断・治療する診療科です。感覚器の病気は命に関わることも少なく、ひどくなってから受診される患者様もいらっしゃいますが、放置すると取り返しのつかないことになる場合もあります。少しでも、不快感や違和感などを感じたらぜひ当院にご相談ください。 感覚器の病気は、遺伝や生活習慣、環境などと深い関わりを持ち、長期に渡っての治療が必要になる場合が多いので、当院では患者様にじっくりお話を伺うことを大切にし、患者様お一人おひとりにあった診療や治療法をご提案しています。
アレルギー性鼻炎とは、鼻から吸い込んだ物質が鼻の粘膜で過剰な反応を起こして、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状をおこす鼻粘膜のアレルギーです。
原因物質をアレルゲン(抗体)といいます。通年性のアレルゲンとして代表されるのはダニ・ハウスダスト・カビで、季節性のアレルゲンとしては、スギ・シラカバ・ヨモギ・カモガヤなどになります。特に、花粉が原因の場合を花粉症といいます。
アレルギー性鼻炎も花粉症も体質や遺伝、生活環境など、さまざまなことが関係するため、完治することは難しいのですが、治療や原因物質を遠ざけることで症状を軽減することができます。
例えばハウスダストやダニが原因であれば、掃除機でほこりやダニを吸い取ります。室内の掃除をこまめに行い、換気に注意し、ダニが発生しやすいカ-ペットや敷物の使用は避けましょう。 花粉症の場合は、帰宅時に、室外で花粉を払い落とし、うがい・洗顔・洗眼などを行います。花粉が飛散する季節には窓も閉めておくと効果的です。 また、日ごろから規則正しい生活を心がけることも大切です。
鼻水や鼻づまりをなくすために鼻の中を吸引し、薬を噴霧する鼻処置や薬の吸入治療を行います。飲み薬としては抗ヒスタミン薬などがあり、外用薬としては点鼻薬が使われます。最近はさまざまな種類の薬が開発されたり、かつては高額であったレーザー治療も現在では健康保険の適応が認められるようになっており、効果的です。まずはどんな治療法が自分に合っているのか、ぜひご相談下さい。
中耳炎とは耳の内側に炎症が起きる病気です。聞こえが悪くなったり、耳鳴りなどの症状があります。
特に赤ちゃんや子供に多い病気で、風邪の後などに中耳炎になることがよくあります。成人してからも、体の弱い方やアレルギー体質の方、風邪の後などに中耳炎にかかることもあります。
中耳炎には大きく分けて急性中耳炎、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)、慢性中耳炎と3つの種類があり、放置しておくと難聴を引き起こすこともありますので、耳に違和感を感じたらすぐにご相談下さい。
急性中耳炎とは、中耳に細菌やウイルスが入り、急性の炎症がおきて膿がたまる病気です。中耳と鼻の奥は、耳管(じかん)という細い管で繋がっています。鼻の奥にいる細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入ると、中耳の粘膜に炎症をひきおこします。
急性中耳炎が子供に多いのは、耳管が成人の耳管よりも短く、細菌が中耳に入りやすいためです。
急性中耳炎を放置しておくと、慢性中耳炎、慢性化膿性中耳炎、果ては難聴を引き起こすこともありますので、言葉を話すことのできない赤ちゃんは特に気をつけて様子をチェックしてあげてください。
耳の痛み、発熱、耳だれ(耳漏)、耳がつまった感じなどがおこります。
軽症の場合は抗生物質や消炎剤などを服用したり、耳の炎症をやわらげる薬液をたらすことで治療します。膿がたまって鼓膜のはれがひどく痛みが強いときや、熱が高いときは鼓膜を少しだけ切って、たまっている膿を出すと早く治ります。
滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥の中耳腔という所に滲出液という液体がたまる病気です。中耳の粘膜の炎症と耳管の働きの低下があると、粘膜からしみ出た滲出液が中耳腔にたまるようになると考えられています。
中耳腔にこのような液体がたまると、鼓膜などの働きが悪くなり、音がきちんと伝わらなくなります。そのため、聞こえが悪くなります。
子どもの難聴では一番多い原因になります。
痛みや発熱などはないのが滲出性中耳炎の特徴です。難聴が唯一の症状であることも多く、難聴の程度も軽い場合が多いので気づくのがおくれてしまうこともよくあります。
中耳にたまっている滲出液をなくして聞こえをよくするための治療とともに、耳に悪い影響を与えている鼻やのどの病気に対する治療とを同時に行うことが大切です。
耳に対する治療では、聞こえの状態がかなりわるい場合は、とりあえず鼓膜を少し切って中にたまっている滲出液を吸い出す鼓膜切開術を行い、聞こえの改善をはかります。繰り返すようなら鼓膜を切開してチューブを留置する手術を行うこともあります。耳だけの局所麻酔で日帰り手術も可能です。小児では全身麻酔下の手術になることが多いので、病院へ紹介をさせていただきます。
病気の程度が軽い場合には薬による治療や、鼻から耳に空気を送る耳管通気(じかんつうき)という処置を行います。
慢性中耳炎とは急性中耳炎などが治りきらずに慢性化してしまったものです。手術が必要になることもあります。
耳だれと難聴が主な症状です。耳だれは感染のあるときのみに見られるのがほとんどなので、断続的です。難聴はゆっくりと進行するので、自覚があまりない場合もあります。最終的には混合性難聴となることが多いです。
耳の消毒、洗浄などの処置や、抗生物質の投与によって、感染を抑え耳だれを止めなければいけません。その上で感音難聴が高度な場合を除いて、手術に踏み切るといった事が多いです。
手術の目的は、耳だれをとめることと、聴力の保存です。術式は実にさまざまで、患者さんごとの病状に応じて選択されます。2回に分けて行われることもあります。
鼓膜穿孔のみで中耳の変化が少ない場合では、日帰り手術も可能になっています。